軽貨物業界で良く聞く「ラストワンマイル」って何?わかりやすく解説!

元手0円で沢山稼げると噂の軽貨物業界。
そんな業界で「ラストワンマイル」ってよく聞く言葉だけど、そもそも何を指すのか。軽貨物と何が関係しているのか。
インターネット上でもあまり記載がなく、聞き流している。という方も多いのではないでしょうか?

今回はその「ラストワンマイル」についてご説明いたします。

さらにその取り組みについても解説していますので、この業界に興味のある方はぜひご覧ください。

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はじめに結論!ラストワンマイルとは、最後の1マイルのことを指します。

そうです。まさに軽貨物業界が担っている区間のことです。
宅配や配達も同様の区間を指します。
物流業界ではこの区間「ラストワンマイル」は、お客様との最後の接点になるとても大切な領域となります。

具体的に見てみましょう!

みなさまはAmazonや楽天といったネット通販を利用されますか?
利用された際の荷物の流れを想像してみてください。

  • まずは商品の注文
  • 代金の支払い
  • 通販会社から荷物発送
  • 配送会社へ引き渡され近隣の営業所に到着
  • 営業所から自宅へ荷物到着、受け取り
  • 終了

といった流れかと思います。

想像してみてください。
通販会社から荷物が発送されるのはいいですが、実際に営業所から自分の家まで運んでいるのはどなたでしょうか?

そうです。その区間が「ラストワンマイル」です!
ラストワンマイルは、荷物を営業所や配送センターから家まで届ける最後の1マイルのことを指します。

営業所に大量の荷物を一度に運ぶことは可能です、しかし、家まで細かく配るのはとても大変です。
そのため、最後の1マイルを配達するときには、軽自動車、自転車やバイク、または歩いて荷物を届けることが多いです。
またこの領域を得意とする配達員を業務委託化した仕事を、俗に軽貨物と言っています。

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ラストワンマイルの現場では、たくさんの問題が生じています。
たびたびニュースにも取り上げられていますので、何となく思いつく方も多いのではないでしょうか。

ドライバー不足

ネットの普及により、年々増加する宅配需要。
しかし、荷物が急激に増えていることや高齢化などの理由により圧倒的に人手が足りていません。
そのためドライバーを募集する会社は取って置きの福利厚生(厳密にいうと業務委託となりますので福利厚生ではありません)を用意したり、未経験の方、遠方の方でも働けるような環境を作ったりと様々な取り組みを行っています。
それ以外にも元請となるAmazon社では、Amazonフレックスという個人の方専用の枠を作ったりと、気軽に安心して働ける環境も実現しつつあります。

しかし最近では配達個数が増えすぎ、それが労働時間の長期化へと繋がる深刻な問題となっておりますので、早急に解決しないといけない問題の一つにもなっています。

負担のしわ寄せ

主にネット通販となりますが、競合他社より優位に立とうとなった際に一番に目につくのが配送料です。
今や必要不可欠な存在となっているAmazon。
ここに勝とうと思うと、配送料を無料にしないといけません。
その場合、配送会社がいただく配達料も安くなっていることでしょう。
そうなると当然ラストワンマイルを担うドライバーの報酬も下がるのではないかと、深刻な問題を生じさせる可能性があります。

通販会社は売上を上げるために、配送料を安くしないといけません。
そのしわ寄せは配送会社、ドライバーに繋がることとなります。

再配達

たびたびニュースにあがる問題です。
今や共働きが当たり前になっている世の中、家に行っても居ない確率は非常に高くなりました。
しかし、この再配達、2回以上は届けにいっているにも関わらず、報酬は変わりません。
そうです。基本的に再配達料は無料となっています。
現状、この負担はラストワンマイルを担うドライバーが受けております。

人手不足による荷物増、そして再配達と、残念ながら悪循環になりつつあります。

よく言われるラストワンマイルの問題点はいかがだったでしょうか。
解決しないといけない問題は山積みです。

次にその問題点等を解決する取り組みについてみていきましょう。

ラストワンマイルは、荷物を効率的に家まで届けるために、様々な工夫がされています。
たとえば、最近では電動自転車やスクーターを使った配達が増えてきました。
これによって、配達員が短時間で多くのお宅に荷物を届けることができるようになりました。
車だけでは実現できない小回りを、また自動車免許のないかたでも配達できる仕組みを実現しています。

また実際に配達するときの敷居も低くなっています。
地図読みを必要としないAIを活用したルートアプリや、荷物を細かく仕分けずに済む仕組みなどが通販会社の案件を中心に普及されてきています。
これにより覚えることや配達準備に要する時間が少なくなり、一人のドライバーがより多くの荷物を配るようになりました。

再配達問題の解決策として大きく動いているのは置配です。
これにより家に居なくても届けられる環境になり、効率的な配達が可能となりました。
とはいえ、その荷物が無くなった際は誰が責任を持つのか?その配達中の荷物は法律的には誰が所有者なのか?などの問題が残っている為、いまだ全ての案件が置配にはなっておりません。

また新しいラストワンマイルの配達方法として、ドローン(無人飛行機)を使った配達も注目されています。
ドローンは空を飛んでいるので、交通渋滞に巻き込まれる心配もなく、迅速に荷物を家まで届けることができます。
このドローンによるラストワンマイル配達は、物流業界ではとても興味深い分野かもしれません。
ドローンは、空を自由に飛ぶことができるため、配達先までの距離や地形に制約を受けずに荷物を届けることが可能です。

それ以外にも自動配達ロボットの開発が次々と進められています。
人を必要としない配達により、物流業界の人手不足を補うことができ、かつ近未来的なとても面白い取り組みの一つとなります。

とはいえ、まだ解消しないといけない点が沢山ありますので、完全に実用されるにはもう少し時間がかかりそうです。

ドローンによる配達は安全性や法律面の問題なども考慮しなければなりません。
例えば、ドローンが他の人や建物と衝突しないように注意が必要ですし、飛行する空域や時間帯にも制限があります。
そのため都心部より、地方の配達に適しているのではないかと思われます。

それでも、技術の進歩によってドローンの配達はますます普及していくことが予想されています。
将来的には、ドローンによるラストワンマイル配達が身近な光景となるかもしれません。
映画のような世界が待っているかもしれないのです。

みなさんはどうやってラストワンマイルの配達員が家まで荷物を届けるか想像できましたか?
配達員は、軽自動車、自転車やバイク、歩いて、あるいは将来的にはドローンを使って荷物を運んでくれるのです。

ラストワンマイルの大切さは、荷物を迅速かつ正確に家まで届けることにあります。
配達員は、たくさんの家に荷物を届けるために頑張っています。
だから、私たちも配達員に感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。

最後の1マイルの配達には、さまざまな工夫や新しい技術が使われています。
その中でも、ドローンによる配達は未来の可能性を感じさせてくれます。
みなさんも、将来はどんな便利な配達方法が登場するのか、楽しみになってきたかと思います。